YOKOHAMA FOOD LOVE“食品ロス削減の取り組み”

YOKOHAMA Re PLASTIC“プラスチック対策の取り組み”

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食品ロス削減の取り組みをお寄せください

福田かずみさん

更新日:2023.11.29

循環する暮らし

福田かずみさん

今回は、家庭の食品ロスを減らす冷蔵庫専門の整理収納家として活動されている福田かずみさんにお話を伺いました。

「私が、初めて講座を開いた場所は、2015年、今から8年前に我が子が通う中学校でした。元々、料理教室の講師をしていて、誰でも簡単に作ることができるレシピを教えていましたが、次第に時短レシピよりも大切な、調理の際の環境づくりとして“冷蔵庫収納”に着目するようになり、料理家から冷蔵庫収納家に転身しました。」

「冷蔵庫を使いやすく整えると、どこに何がどれだけあるのか一目瞭然になり、調理がスムーズに。何より食品ロスが減り、家計にも、そして環境にもよいことが沢山あること。
忙しい暮らしの中では、冷蔵庫にある食材に気を配れず、傷んでしまったという経験があると思います。そんなみなさんに寄り添い、大切な食べものがちゃんと循環できる冷蔵庫の収納術を全国で紹介しています。」

福田かずみさん

「もう一つ、私がずっと気になっていた『生ごみ』のことも。調理の際にでる野菜くずを、ごみとして捨てずに土に還す 新しい習慣を身につけることができました。コロナ禍で自宅にいる時間が増えたことがきっかけでした。初めて土に埋めたときのためらいは忘れられませんが、今ではすっかり当たり前に。あれから3年、土に還した生ごみの総量は240kg、おにぎりに換算すると1380個分になりました。」

「この土は、栄養のある堆肥となり、夏にはゴーヤを植え、緑のカーテンとして涼をとり、もちろん美味しくいただいたり。
今年度からは、そんな『循環する暮らし』の楽しさもプラスして、食品ロスとごみの減らし方をテーマに発信しています。
土で育った野菜は土に還ること。自然の摂理にそった暮らしの循環には魅力を感じています。時として心に安寧をもたらしてくれています。」

「環境保全という点でも。何より、燃やすごみを減らせること。食べもの由来のごみは、水分が多く運搬にも焼却にも多くの燃料を使い、CO2の排出に加担しています。循環する暮らしは、環境を労わる素敵なライフスタイルだと思います。」

「特に、『生ごみを捨てない』ことは、大きな行動変容でもあります。そのことに共感いただいたり、実際に取り組んでよかったことや困ったことを共有できることが、活動の楽しさでもあります。今後も、食べものを大切に、食品ロスと生ごみを出さない暮らしの提案を続けていくとともに、地域に根ざし継続して活動できる体制を模索していきたいと思います。」

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