「使い切りレシピ」の考案

今回は、関東学院大学栄養学部細山田ゼミの取組「使い切りレシピ」をご紹介します。

ひとり暮らしの学生からの「材料があまりがち」「期限が切れる前に使い切れなくて困る」など、食品を無駄にしたくないという声を受け、細山田ゼミでは、ひとり暮らしの学生を対象に、あまりがちな食材料や利用している調理器具、調理に費やす時間や調理に関する困りごとなど、自炊に関する情報を直接リサーチし、その結果を受け、学生の皆さんに作りたいと思ってもらえるレシピをいくつか考案しました。

関東学院大学栄養学部細山田ゼミでは、これまでも、例えば、無印良品と連携した「親子でつくれる簡単レシピ集」でのレシピ考案など、他団体と積極的に連携してきました。
一方、横浜市は、同様に様々な主体との連携を図りながら食品ロスの削減に取り組んでいます。このうち、「家庭でできる食品ロスを減らす工夫」の一つとして、食材を使い切り食品ロスの出ないレシピを活用した普及啓発に取り組んでいます。この2者の想いが一致し、このたび食品ロスの削減を目標とした一人暮らしの学生向けの、食材の使い切りレシピの考案に取り組むこととなりました。

学生たちは、まず、横浜市資源循環局の職員による「食品ロス削減」についての特別講義を受講し、社会課題である食品ロスの問題を理解した上で、1人暮らし向けのレシピ考案に取り組みました。横浜市と連携して取り組んだことで、調理しやすく食品ロス削減につながるレシピを考案するという貴重な経験をすることができました。

細山田ゼミの学生の皆さんは、「レシピを手に取った方に作ってみたいと思ってもらえれば幸いです。今後は、このようにして得た知識や技能を活かして、地域や企業の方々など多様な人と関わり合いながら、管理栄養士として社会における課題発見・解決にチャレンジしていきたいです。」と話しました。

こちらのレシピは、クックパッドの横浜市公式キッチンに掲載しています。美味しくて簡単、そして食材を使い切ることでごみを減らすことのできるこちらのレシピを、ぜひ活用してみてください。