YOKOHAMA FOOD LOVE“食品ロス削減の取り組み”

YOKOHAMA Re PLASTIC“プラスチック対策の取り組み”

企業・団体の皆様の
食品ロス削減の取り組みをお寄せください

合同会社グロバース

更新日:2023.5.18

コンセプトは「つくるヒト たべるヒト みんなシアワセ」

合同会社グロバース屋

今回は、「YOKOHAMA Dry」という取組を進めている合同会社グロバースの長谷川哲雄(はせがわてつおさんにお話しを伺いました。

「YOKOHAMA Dry」は、干し野菜研究家の澤井香予(さわいかよさんの「余剰野菜を障がいのある方と一緒に余すことなく流通させたい」という想いと、グロバーズの「食品ロスを地域で解決したい」という想いが融合したプロジェクトで、このプロジェクトで、料理の材料を“つくる”生産者の農家の方、その材料を加工して製品を“つくる”ヒト、その製品から実際に料理を“つくる”ヒト。そして、その料理を“たべる”ヒト。みんながよい繋がりを持って、持続可能な農業と社会を実現できれば、と長谷川さんは考えています。“つくる”ヒトは時間のゆとりや心のゆとりを手に入れ、“たべる”ヒトは健康を手に入れる。そのように「食」を通じてそこで生きる人の心を豊かにすることを目指しています。

「YOKOHAMA Dry」の特徴は、

食品ロスの削減
横浜市内の生産者の未利用野菜を活用して食品ロス削減を実現
農福連携(農業×福祉)
福祉事業所で加工作業や商品の袋詰め作業を実施
地産地消
生産者を身近に感じるために近隣地域で販売し、ブランド化も訴求。また物流費を抑える効果も
美味しく健康的な食材
乾燥させることでうまみ成分として調味料にも使用されるグルタミン酸がシイタケで約15倍、トマトで約4倍含有量が増加
「食べる」を広げる
澤井さんによるレシピ開発と、健康的で彩り豊かなレシピを配信する食情報メディア【食ZENラボ】とコラボし、食べ方・楽しみ方を継続的に発信
合同会社グロバース

長谷川さんは、以前より報道でいわゆる出荷基準に合わない規格外野菜があることは知っていた、とのことで、その大半は食べられず、廃棄されてしまうことも知っていました。しかし直接生産者の方から、天候にも左右されることがあり、種類によっては収穫した4割を廃棄してしまうことがあると聞き、衝撃を受けました。また、そのような野菜を規格外ではなく、「個性派野菜」と生産者の方が呼んでいたのが、とても印象的だった、と振り返ります。

そんな中、生産者の方から未利用野菜である「個性派野菜たち」を加工して、活用することは出来ないかと相談を受けたのが、「YOKOHAMA Dry」を立ち上げたきっかけになりました。そこで、人づてに紹介してもらった澤井さんに連絡を取り、プロジェクトの相談をしました。生産者の平本さん、澤井さん、長谷川さんの3人で「とにかく何か新しいことを始めないと何も変わらない」という思いから、走りながら後のことは考えるように、プロジェクトは動き始めました。澤井さんはそれまでも福祉事業所と連携して、乾燥野菜を作っていたこともあり、その部分はそのまま活用させてもらうことにしました。このようにして、食品ロス削減・農福連携・地域貢献という背景を持った「YOKOHAMA Dry」は2022年12月に誕生しました。

とにかく多くの方に支えられてプロジェクトが動き始めたことと、プロジェクトの背景や取り組みに共感していただいた方が増えていることが何よりうれしいです、と長谷川さんは話します。さらに、「YOKOHAMA Dry」の販売を受け入れてくれた小売店さんには感謝していますし、取り組みを知って生産者の方から直接連絡をもらったこともあります、今後、商品も増やして、より多くの方に取り組みを知ってもらいたい、と話します。

長谷川さんは、神奈川県には横浜以外にも野菜の生産量が多い三浦市や湘南地区があり、今後はこうしたエリアでも、このビジネスモデルを展開したい、と考えています。最終的には未利用野菜のみではなく、魚などの取り扱いも検討するなど、これからも様々な取組みを続けたい、と語ります。

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