信愛エナジー株式会社
更新日:2023.6.21
廃⾷油を「地域潤滑油」として地域の輪を潤滑に
信愛エナジーでは、横浜でこれまで約16年間廃⾷油を飲⾷店中⼼に回収してきました。現在、廃⾷油はSAF(持続可能な航空燃料)として価値が向上しており、飲⾷店などから出る廃⾷油の争奪戦が繰り広げられております。
⼀⽅、家庭から排出される廃⾷油は、現状、廃油処理剤で固めたり新聞紙に吸わせたりして廃棄処理されていますが、台所から廃油をそのまま流してしまうと、最終的に⾷物連鎖の⼟台となるプランクトンが死滅し、⿂の⼤量死に繋がってしまいます。
廃⾷油回収事業者も、家庭から出る廃⾷油は少量で集めるのは⼿間がかかり、ビジネスになりにくいこともあって敬遠しがちです。
家庭側でも、廃食油をペットボトルなどに⼊れること⾃体に⼿間がかかるので、ごみとして処理されるケースが多いのが実情です。今回、こうした課題を解決するために、障がい者就労⽀援を⾏っているNPO法⼈ぷかぷか(2023年度横浜⽂化賞の⽂化芸術奨励賞を受賞)とタイアップして、家庭から廃⾷油を3回持参頂くと、障がいを持っている方々が作成した廃⾷油を原料とする⽯鹸をノベルティーとしてお渡しする仕組みを構築しました。信愛エナジーは⽯鹸の作成を業務としてNPO法⼈ぷかぷかに発注しており、経済的にも地域循環モデルとなっています。
われわれは今回の事業を通じて、障がいを持っている⽅々が仕事にやりがいを持って取り組んでいると聞いています。また、このような取組が、NPO法⼈ぷかぷかが掲げる「障がい者が地域を耕す」というミッションの実現にも繋がっていると思っています。
この取組をきっかけに、現在様々な障がい者就労⽀援とも連携が進んでいます。⼜、⼦ども⾷堂、地域⾷堂といった地域の活動とも連携が始まっています。こうした連携を通して、地域での廃⾷油回収と活⽤が地域課題の解決にもつながると感じています。
今後、信愛エナジーとして、この仕組みを様々な場⾯で提供し、廃⾷油を地域潤滑油として地域の⼈の輪が潤滑になっていくことをお⼿伝いしながら⾃らのビジネスも発展させていきたいと思っています。